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Methods. 2019 doi: 10.1038/s41592-019-0334-x.)、芳香族アミノ酸の側鎖にフッ素を導入することで、分子量10万を超えるタンパク質の芳香族アミノ酸の側鎖のNMR観測を可能にした。[参照元へ戻る] ◆交差緩和 元素間で磁化を移動させるNMR技術の一つ。N-CRINEPT法では感度の高いアミド水素核から感度の低いアミド窒素核へ、交差緩和法を用いて磁化を移動し、感度を増大させている。また交差緩和による磁化の移動は、分子量が大きくなるほど速くなるという特性があるため、抗体のNMRシグナルの観測が可能になった。[参照元へ戻る] ◆製剤組成 バイオ医薬の製剤には、主成分であるタンパク質の安定化、投与時の痛み軽減などの目的で、pHや浸透圧の調整剤、増粘剤、界面活性剤などが添加される。これらの添加物は粘性増大による感度低下や高強度のバックグラウンドシグナルによりNMRデータの質に影響を与える。[参照元へ戻る] ◆保存温度 バイオ医薬の多くは変性・失活を防ぐために4 ℃前後の低温で保存される。また、今後拡大が見込まれるコールドチェーンによる医薬品の輸送も同等の温度で行われることが予想される。従来は、NMRの感度が低下する低温では抗体の高分解能スペクトルを取得することは難しかった。[参照元へ戻る] ◆糖鎖修飾 真核細胞で産生されるタンパク質はゴルジ体にて糖鎖修飾を受ける。この糖鎖修飾のパターンは抗体医薬の活性などに影響するため、簡便で非破壊的な分析や、HOSに与える影響を理解することが必要である。[参照元へ戻る] 関連記事手を加えずにバイオ医薬を評価できるNMR測定法を開発 産総研について アクセス 調達情報 研究成果検索 採用情報 報道・マスコミの方へ メディアライブラリー お問い合わせ English ニュース お知らせ一覧 研究成果一覧 イベント一覧 受賞一覧 研究者の方へ はじめての方へ 研究成果検索 研究情報データベース お問い合わせ 採用情報 ビジネスの方へ はじめての方へ 研究成果検索 事例紹介 協業・提携のご案内 お問い合わせ AIST Solutions 一般の方へ はじめての方へ イベント情報 スペシャルコンテンツ 採用情報 お問い合わせ 記事検索 産総研マガジンとは 公式SNS @AIST_JP 産総研チャンネル 公式SNS @AIST_JP 産総研 チャンネル サイトマップ このサイトについて プライバシーポリシー 個人情報保護の推進 国立研究開発法人産業技術総合研究所 Copyright © National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) (Japan Corporate Number 7010005005425). 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